高効率固体酸化物形燃料電池の研究

高効率固体酸化物形燃料電池の研究

1.研究のねらい
	固体酸化物形燃料電池（SOFC：Solid Oxide Fuel Cell）は、多様な燃料（例えば、天然ガスや石炭ガス化ガス）が利用できるとともに、高温の排熱を利用してガスタービン発電機を組み合わせた発電システムでは、65%（HHV）に近い発電効率が得られる可能性があります。エネルギーの有効利用と二酸化炭素削減に貢献できる技術と考え、私たちはその実現に向けた技術課題を中・長期の視点で解決しようと考えています。
2.私たちのアプローチ
	燃料電池本体の高出力密度化と耐久性が、低コストで使いやすい発電装置となるための必要条件と考え、発電要素の高性能化を極限まで進める上での技術要件の把握を着実に進めたいと考えています。材料や燃料電池構造などを要素レベルで十分に評価・検討を加えるため、さまざまな要素研究をスタートさせています。